キリヒメテ(Kirihimete)~ニュージーランドのクリスマスを徹底解剖!

ニュージーランドの一大イベントのクリスマスまで残りわずか。初めてニュージーランドでクリスマスを迎える人は、北半球とのクリスマスとの違いに驚くことでしょう。

※キリヒメテ(Kirihimete)とは、マオリ語でクリスマスという意味です。

 クリスマスといえば、赤、緑、そして白の3色のイメージですが、真夏のニュージーランドでは、この時期、ホワイトクリスマスになることはありません。一方で、キーウィ(ニュージーランド人)のクリスマスといえば、海岸沿いのポフツカワというニュージーランドの原生木が有名です。高いものだと15~20メートルほどになる木で、緑色の葉で覆われており、11月~12月にかけて、真っ赤な花が咲き誇ります。花の赤と葉の緑のコントラストから、“ニュージーランドのクリスマスツリー”としてキーウィに親しまれている木で、その花から採れるハチミツは、英国王室ご用達として知られています。ビーチ沿いのポフツカワの木陰は、夏の間、日除けとしても活躍します。

 キーウィにとってのクリスマスは、夏の長期休暇も含まれているため、クリスマスだけではなく、夏を最大限に楽しむもので、アウトドアで食事をしたり、遊んだり、ビーチや別荘でくつろいだりというスタイルが人気です。

クリスマス・キーウィ・スタイル

 北半球で行われている伝統的なクリスマスは、キーウィのクリスマスのスタイルにも少なからず影響を与えていますが、真夏のフェスティバル・シーズンであることもあり、北半球とはその様相は異なります。

  • ハンギ/土を掘ってそこで調理する、先住民のマオリの伝統料理であるハンギ。キーウィ・バージョンのロースト料理として、マオリはクリスマスをはじめ祝い事の際に、家族や仲間とともにいただきます。

  • クリスマス・ディナー/ニュージーランドの伝統的なクリスマス料理は、クリスマス・ハムと七面鳥のローストです。巨大なクリスマス・ハムは、各家庭で味付けされ、ローストされたもので、食べやすいようにそいでいただきます。日本のおせち料理のように、残ったハムは、正月までの間、サンドイッチやサラダ、スープなど、さまざまな料理に利用されながらいただきます。また、七面鳥のローストは、クランベリーソースやブレッドソースなどをかけていただきます。クリスマスのデザートには、パブロバ(下記参照)やカスタードと果物、スポンジケーキが重ねられたデザートのトライフル、ベリーをたっぷり使ったサマープディングなどが定番です。

  • パブロバ/キーウィにとってのクリスマスケーキといえば、メレンゲを焼き上げた上にクリームと、イチゴやベリー類、キーウィフルーツなど、季節のフルーツをふんだんに乗せたパブロバ。パブロバの作り方は、代々、母から娘へ引き継ぐもので、それぞれの家庭によってその作り方が若干異なるのも特徴です。

  • キーウィ“バービー”/バービーとは、バーベキューのことで、キーウィにとってクリスマスでは人気の料理の一つです。大勢で集まり、家や公園、ビーチなど、さまざまなところで行います。バービーの定番は、ソーセージですが、クリスマスには、採れたての魚介類やプレミアム牛などをいただく人も。付け合わせには、家庭菜園で育てられた有機栽培の野菜で作ったサラダや根菜類のローストなどが人気です。

  • ポフツカワの木/毎年12月に、海岸線上で真っ赤な花が咲き誇るニュージーランドの原生木。ニュージーランドのクリスマスツリーとも呼ばれています。多くのキーウィは、夏の暑い日、ポフツカワの木陰で、本を読んだり、寝転んだりして、くつろいでいます。

  • 真夏のサンタクロース/気温が30度になる真夏日のサンタクロースは、普段のガウンを脱ぎ捨て、水着に、ジャンダル(ビーチ・サンダル)、サングラスをかけることもしばしば。サーフィンやジェットスキー、パラセーリングやセーリングをするサンタを見掛けることも可能です。中でも、マールボロ・サウンドでは、クリスマス当日の朝に、サンタクロースがボートで周回します。また、各地で、サンタクロースに扮したランナーたちが走る、チャリティ・マラソン大会なども開催されます。
     

  • 南十字星とクリスマス/南半球の夜空に輝き、国旗にも採用されている、ニュージーランドにとって所縁の深い星座、南十字星。実は、ニュージーランドのクリスマス・キャロルにも「南十字星が見下ろしている‘The Southern Cross looks down’」との歌詞が書かれています。ニュージーランドは、“星空が瞬く国”としても知られ、南島のマッケンジー地区は、国際ダークスカイ協会によって星空保護区として認定されています。満点の星空の下でロマンティックなクリスマスを送れるのもニュージーランドの魅力の一つです。

  • 328メートルのクリスマスツリー/ニュージーランドで最も高いクリスマスツリーは、オークランドにあるスカイタワーです。328メートルの高さのタワーは、クリスマスシーズンは、タワーそのものが赤と緑でライトアップされます。

  • クリスマス・ストリート/オークランドのフランクリン・ロードは、各家庭がクリスマスに電光装飾をすることで有名な通りです。また、市内のファーマーズには、毎年恒例の巨大なサンタクロースのオブジェが登場します。

  • ツリーの上のキーウィ/ニュージーランドの国鳥であるキーウィをデザインした人形は、クリスマスツリーの装飾として使われることがあります。さまざまにデコレーションされたキーウィは、クリスマスツリーのトップに星の代わりに飾られることもしばしばです。また、固有種の野鳥であるプケコやファンテール、トゥイ、そしてケアなどは、キーウィ・スタイルのクリスマスカードやクリスマスの装飾品にデザインされています。
     
  • マオリ語でのクリスマス・キャロル/ニュージーランドには、この国独自のクリスマス・ソングが存在します。その多くが、伝統的なクリスマス・ソングの旋律に、マオリ語の歌詞を載せて歌うものです。たとえば、クリスマス・ソングの代名詞である『サイレントナイト』は、『マリエ・テ・ポ(Marie te po)』のようにです。そのほかには、オリジナルタイトルが付いているものがあり、『ポンガの木にいるプケコ』などが代表的なものです。
 
『ポンガの木にいるプケコ(原題/A Pukeko in a Ponga Tree)』
 
  • 夏の楽しみ方/ニュージーランドのクリスマスは、日本の正月と同様に、1年に1度、家族が一堂に会する機会です。また、テニスやビーリバレー、水泳、釣り、ゴルフなどのスポーツを行う絶好の季節でもあります。特に夏は、テニスやクリケットの国際試合が行われるため、その観戦を楽しむ人も多いのが特徴です。
     
  • 世界で、最初で最高のクリスマスを/ニュージーランドは、クリスマスをたっぷり楽しむのに最高の場所です。チャタム諸島の後、ニュージーランドは、どの国よりも早く、クリスマスの日の日の出を迎えます。さらに、デイライトセービングのため、夜遅くまでクリスマスを楽しむことが可能です。南島のとある地域では、朝5時に日の出を迎えてから、夜10時まで暗くならないほどです。

 

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