今年で30周年。アートとファッションが融合したユニークな祭典、WOW

ニュージーランドで開催されるアートの祭典、ワールド・オブ・ウエアラブルアート(WOW)は、大変ユニークなキーウィらしいイベントで、アートとファッションが融合したスペクタクルな舞台は世界中の人々を引き付けます。

 

WOWの紹介映像です。

 ワールド・オブ・ウェアラブルアート・アワーズは、今から30年前、小さな田舎町にあるアートギャラリーがプロモーションのために行ったのが始まりです。それが今では、国内最大で最もダイナミックなアートイベントへと成長し、世界のアート現象にもなっています。この見事なショーは文化イベントとして国際的な知名度も上がり、世界中から作品がエントリーされ、観客が訪れます。

 毎年イベントには、イギリスやヨーロッパ、北米、アジアなどから300人以上にのぼるデザイナーが集まり、400人以上のキャストとクルーが参加します。舞台はニュージーランドの“創造性の首都”であるウエリントンで、2週間の期間中、のべ3万5千人以上の観客にショーが披露されます。チケットは毎年完売となる人気ぶりです。

その始まり

 現在では、首都で開催されるこの華麗な祭典ですが、その発祥の地は南島にあるネルソンという小さな町です。

 時をさかのぼること1988年。地元のアートギャラリーをプロモートしようと試行錯誤していたところ、ネルソンの彫刻家スージー・モンクリーフさんが突拍子もないコンセプトを提案しました。そのアイデアとは、文字通り美術館の壁からアートを取り外し、人間に着けることだったのです。さらに彼女の構想はアーティストやデザイナーが創造した身にまとう芸術をドラマチックな演出でステージ上で”展示”することでした。結果はというと、単なるプロモーションに終わらず、強烈でインパクトのあるパフォーマンスとなり、今のように発展するに至ったのです。 そして2003年になって、WOWの開催地はネルソンからウエリントンへ移りました。

繊細で大胆なデザインに挑戦

 ショーは、ファッションショーのようなキャットウォークではなく、演劇のような演出になっているのが特徴的です。ダンサーやモデルは限りなく創造的な衣装をまとい、素材もユニークなものが使用されています。その華やかなパフォーマンスは“人間らしさ”を忘れさせるほど自由なスタイルで、音楽と光の中で心踊る感動に包まれます。

 WOWのデザイナーたちは大きな舞台でインパクトを与え、ディテールにこだわったものを創ることにチャレンジしています。そこには、伝統工芸のように手作りでなくてはいけないとか、裁縫技術が必要だったりというルールはありません。

 出品するアーティストたちは、映画やファッション、写真、工芸、デザイン、彫刻やドラマ、美術など多岐にわたっています。コンテストにはプロのアーティストによるエントリーもありますが、若くて新しいデザイナーたちも多く出品しています。

 また過去には、アジアや中東、日本、オーストラリアでもショーを開催したことがあります。

ワールド・オブ・ウェアラブルアート・ミュージアム/ネルソン

 ワールド・オブ・ウェアラブルアート&クラシック・カー・ミュージアムはネルソンにあり、過去28年間の歴代の最優秀作品とファイナリストの作品が展示されています。

 コレクションでは作品を間近に鑑賞できるので、素材一つひとつをじっくりと楽しめます。その一例を挙げると、バレエシューズや金属のコイル、小さなジーンズ、ペーパークリップ、タイヤや羽、人の毛サンゴ、木の皮、本のページなどです。実にバラエティー豊かな素材が使われていることに驚くことでしょう。

 また毎年、コレクションの一部は国内内各地の美術館やイベントなどに出店されています。

 

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