マオリのタトゥー、タ・モコの秘密に迫る!?

主に顔に施される伝統的なマオリのタトゥー、タ・モコは、マオリにとってのタオンガ(宝物)であり、その目的やプロセスは神聖なものです。 

 

 

 モコには、それをまとう人に直結する先祖からのメッセージが含まれています。それは、その人の家族や部族関係、社会的地位などのストーリーを物語るもので、その人の家系や知識、社会的地位をも表しています。  一方で、ファッションとしてマオリの模様を肌にまとうタトゥーは「キリトゥヒ」と呼ばれ、モコとは区別されています。 

芸術として復興を遂げるタ・モコ   

   マオリの作家/学者であり、ワイカト大学の心理学教授、ナフイア・テ・アウェコトゥク博士は次のように説明します。「現在のタ・モコはマオリにとって、ファッション感覚でまとう流行のものではありません。自分たちが何者であるか、どこから来たのかを示すものであり、さらに何を目指していて、そのためにどういった方法をとるのかということにもつながっています。タ・モコは常にあり、永遠のものなのです」。  

マオリのタトゥーについて一問一答

ー モコとは何ですか?

 モコはマオリのタトゥーで、文化的なものです。マオリにとって肌にまとう芸術でもあります。

ー モコとタトゥーの違いは何ですか?

 「タトゥー」という英語の語源はタヒチ語の「タタウ」から来ています。タトゥーは伝統的に針とインクを使って肌に印を施すものです。一方、モコはマオリの人のファカパパ(家系)を刻むもので、文化的な要素があります。

ー モコのシンボルには意味がありますか?   

 すべてのシンボルには意味があります。たいてい部族と関連性があり、まとう人の血筋やストーリーを物語っています。モコは、まとう人と家系を目に見える形でつなぐ役割を担っています。

ー モコを施術するのは痛いですか?

 はい。針で皮膚にインクを注入するので痛みを伴います。ですが、人によって痛みはさまざまです。 

ー 現代のモコは昔と同じですか?

 ほとんどの模様は伝統的なものをベースにしていますが、伝統的に使われていたものとは変わってきています。古いものに加えて、新しいモコの伝統が生まれつつあるのです。 

ー なぜモコはお尻にも施されるのですか?

 美的観点から、お尻は見た目にとても官能的な部分であること。そして背中とつながる部分であることから、伝統的には足の後ろのデザインとつなげる場所に当たるのです。また、らせん模様はお尻の丸みによって強調されるので体を魅力的に見せます。

ー なぜ顔にモコを施すのですか?

 顔にモコを施すということは、マオリとして揺るぎないアイデンティティーを示すことになります。頭部は体の中で最も神聖な部分とされているため、モコを顔に施すのは自己を確定するものなのです。

ー モコをまとうことができるのは男性だけですか?  

 女性も顔にモコを施します。女性のモコは主にあごの部分で、額、上唇、鼻やのどにも施されます。

ー 顔のモコが怖そうに感じられるのはなぜですか?

 顔にモコをまとっている人を見ると威圧的に感じられることがあるかもしれませんが、その人の意思に反している場合がほとんどです。モコの線は顔のラインを強調するものなので、顔の表情が目立ちやすいのでしょう。 

ー 施術に使われる電気針と昔ながらの道具の違いは何ですか?

 まとう人の要望に応じて、彫師が針の種類を使い分けています。電気針は早くて正確に作業ができますが、人によっては伝統的な方法を重んじ、イフと呼ばれる道具を選ぶ人もいます。

ー マオリだけがモコをまとうことができるのですか?

 モコはマオリの伝統であり、マオリの人がマオリの人にのみ施せるものです。一方で伝統や出自に関係なく、マオリの模様から影響を受けて使われる場合は「キリトゥヒ」と呼ばれます。これはマオリ語で「肌に書く」ことを意味しています。 

ー モコの料金はいくらですか?

 料金は彫師ごとに異なります。彫師の技術や経験によるところが大きく、モコを施す体の部位や肌のタイプ、また年齢や経済的な立場によって違います。さらに、まとう人と彫師との関係も料金に関係します。 

ー 現在のモコが意味するのは何ですか?

 モコをまとうプロセスが正しく行われている場合、モコは本来の意味を持ち続けます。それは誠実のシンボルであり、マオリのアイデンティティーとプレステージ、家系や歴史を映し出すものです。

ー モコをまとう人に制約はありますか?

 個人によります。モコをまとう過程でライフスタイルを変える人もいます。モコをまとうか、まとわないかという選択をし、モコを尊敬する人もいるでしょう。  

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