《特集》『もっと知りたい!ダニーデン』 第5回~大自然へちょこっとお出掛け編

 ニュージーランド全国の観光業者が一同に集うTRENZ(トレンツ)が、ダニーデンで行われています。そこで、「もっと知りたい!ダニーデン」と称して、その魅力を数回にわたり紹介していきたいと思います。

 オークランドからニュージーランド航空で約1時間50分のところにあるダニーデン。今年、ニュージーランド全国の観光業者が一同に集うTRENZ(トレンツ)が同市で初開催されることや、世界的に人気のシンガーソングライターのエド・シーラン氏が訪れたことなどで、今、最も注目されている街です。

 そんな注目の街、ダニーデンの魅力をこれから数回に分けてご紹介していきます。第1回の野生動物編、第2回の歴史ウォーク編、第3回のグルメ編、第4回の街歩き&ストリート・アート編に続き、第5回の大自然へちょこっとお出掛け編です。

 

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野生動物とラーナック城だけではない。オタゴ半島の隠れた魅力を探しに

 オタゴ半島の付け根には、ダニーデン市内から車で5分。さらに10分ほど、オタゴ湾沿いを走り、小高い丘を上がれば、ラーナック城があります。お城では城内&ガーデンツアーのほか、アフタヌーンティーなどをいただけます。また、そこから20分ほど車を走らせれば、ペンギンやオットセイなどの野生動物のパラダイス。ここまでは、第1回と第2回の特集でご紹介してきましたが、オタゴ半島はそれだけではありません。

英国風ガーデンに隠された熱き思い〜グレンファロック・ガーデン&オタゴ半島基金

 ダニーデン市内からは車で10分ほどにあるグレンファロック・ガーデン。英国風の美しい庭園が見所で、ウエディングなどにも使われる歴史ある場所です。特に春先は、シャクナゲの花が満開となります。

 実は、この英国風のガーデンは、半世紀以上前には、その存在自体が危機にさらされていました。その状況が変わったのは、いまから51年前に設立されたオタゴ半島基金(Otago Peninsula Trust)によるものです。オタゴ半島基金は、①オタゴ半島の史跡への人々の関心を高めること、②大自然を体感するアクティビティや植物や花々の保護、③観光やリクエーションの事業開発、④プロモーション活動を目的の4本柱に据え、1967年に設立されました。同基金は、ニュージーランドでは、民間の寄付金による最初の基金団体です。

 具体的には、ロイヤル・アルバトロス・センターにおけるロイヤル・アルバトロスやリトル・ブルーペンギンの繁殖・保護活動や、グレンファロック・ウッドランド・ガーデンやフレッチャーズ・ハウスなどの歴史的建造物・庭園の保護活動などを行っています。また、地元の学校と提携してた自然環境教育プログラムの実施なども行っています。具体的には、子どもたちが、リトルブルー・ペンギンの巣箱を作り設置したり、ごみを拾ったり、ペスト(害獣)への理解を深めるゲームを行ったりしています。

 そのひとつのグレンファロック・ガーデンは、いま、別の面から注目を集めています。それは、併設するレストランが、トリップアドバイザーで、ダニーデンのレストラン部門で堂々1位を獲得していることです。昼は、美しい庭を見ながら、チーズやハムなどが乗ったプラッターをワインとともにいただけ、夜はアラカルトのほか、シェフ自慢のコースメニューをいただけます。契約農家からオーガニックの野菜を直接仕入れる地産地消のレストランで、その味は折り紙つきです。

 さらにグレンファロックでは、全自動自転車のレンタルもでき、オタゴ半島の名所を自転車で回るのもお薦めです。

ポートベロにある小さいながら有名な工房〜ハッピー・ヘンズ

 

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 オタゴ湾沿いにある小さな集落、ポートベロ。ダニーデンからは車で約25分のところにあり、さまざまな野生動物ツアーの発着点として使われています。集落にはカフェやバー、小さな食料品店などがあります。このポートベロにある小さなクラフト工房は、長年、ダニーデンの観光を支えてきた功労者のハッピー・ヘンズです。

 ハッピー・ヘンズは、カラフルに色づけされたセラミック製の鶏の置物で、その丸いフォルムに見た人を笑顔にさせてくれます。ハッピー・ヘンズは、ダニーデンに住む一人の女性アーティスト、イボンヌ・サザーランドさんの創造力により誕生し、名前の通り、さまざまな形で幸せを運ぶラッキー・アイテムとしても親しまれています。

タイエリ峡谷鉄道で大自然を体感

 

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 ダニーデンを訪ねたら、世界有数の鉄道旅行に数えられるタイエリ峡谷鉄道を体験してみてください。ダニーデン鉄道駅から毎日出発、タイエリ渓谷の荒々しい自然と素晴らしい景観へ向かっていきます。昔の車両幅に合わせて作られた線路やトンネルは、現在の規定とは異なり、とても狭いのが特徴です。また、タイエリ峡谷は、切り立った岸壁が幻想的で美しいほか、この狭く荒々しい谷を進む間、車窓から変化に富んだ風景が楽しめます。往復で約4時間の鉄道の旅です。また、ダニーデン鉄道では、週に1度オアマルまで行く路線もあります。

市内からすぐに大自然へ

 ダニーデン市内には、ちょこっとお出掛けできるスポットが満載です。世界で最も急な坂、ボールドウィン・ストリートをはじめ、見晴台から市内やオタゴ半島が一望できるシグナル・ヒルやユニティ・ヒル、さらに春はシャクナゲの花が満開となる植物園なども人気です。

 

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 市内から車で15分ほどにあるのがサーファーたちにとって絶好の波乗りポイントのセント・クレア。ビーチ沿いには、おしゃれなカフェやバー、ホテルなどが連なり、お店の窓からサーフィンを眺めることもできます。

 

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愛娘への思いを込めて〜トンネル・ビーチ

 

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 また、さらなるアドベンチャーを楽しみたい人は、セント・クレア・ビーチの西側にあるトンネル・ビーチのウォーキングがお薦めです。断崖の一部に人一人が通れるほどの狭さのトンネルが掘られていて、それを抜けるとプライベート感満載のビーチへと下りることができます。このビーチは、ダニーデンにカーギル城を建てたエドワード・ボウズ・カーギル氏の弟でニュージーランドの政治家だったジョン・カーギル氏によるプライベート・ビーチで、ジョンが海で溺死した娘のために、素手で掘ったトンネルだという伝説が残されています。駐車場からビーチまでは片道徒歩で30分ほどです。

 

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小さな港町、ポート・チャーマーへ

 ダニーデンからオタゴ半島を背にしながらオタゴ湾沿いに車を走らせること約20分で着くのが小さな港町、ポートチャーマー。雑貨店やファッションブティック、地元に愛されるパブやカフェなどがあり、週末には、ダニーデンから余暇で訪れる人も多いといわれています。港町、ポートチャーマーでは、毎年、地元を挙げてシーフード・フェスティバルを開催しています。

ニュージーランド固有の鳥の保護活動

 

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 ダニーデンの市内から約25分にある野鳥の自然保護区、オロコヌイ・サンクチュアリ。この保護区の特徴は、307平方キロメートルの広大な土地を高さ2.5メートルの長さ9キロにわたるフェンスで囲んでいることです。これにより、野鳥の卵や雛をポッサムやイタチなどの害獣から保護することが可能となります。この施設には、ずんぐりとした大きな青い鳥のタカヘをはじめ、巨大鳩のケレル、ベルバードやシルバーアイなどの小鳥たち、国鳥のキーウィ、そしてニュージーランド固有種のトカゲ、トゥアタラ(ムカシトカゲ)などが生息しています。野鳥の保護活動への理解を深める教育プログラムが行われているほか、新たな野鳥や生物を迎え入れるときは、先住民マオリの人たちによる伝統的なパフォーマンスで、それらを出迎え歓迎する風習もユニークなところです。

 

星空を見上げて

 

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 ダニーデンは、星空を保護する取り組みを市を挙げて行っています。それは市のエネルギー計画と関連しています。具体的には、市内の照明をオレンジ色にするなど、省エネ活動の一環です。それにより、ダニーデンは都市でありながら、美しい星空を見られる都市としても有名です。車で30分ほど離れたポートチャーマーズやオロコヌイ・エコサンクチュアリ、そしてオタゴ半島では、降り注ぐような星空を見ることができます。また、ここ数年、オーロラが見られる機会にも恵まれているのが特徴です。ダニーデンが市としてはじめて、ダークスカイ・リザーブ協会に認定される日も遠くはないかもしれません。

 

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