《特集》『もっと知りたい!ダニーデン』 第2回~歴史ウォーク編

今年5月にニュージーランド全国の観光業者が一同に集うTRENZ(トレンツ)が、ダニーデンで行われます。そこで、「もっと知りたい!ダニーデン」と称して、その魅力を数回にわたり紹介していきたいと思います。

 オークランドからニュージーランド航空で約1時間50分のところにあるダニーデン。今年5月にニュージーランド全国の観光業者が一同に集うTRENZ(トレンツ)が同市で初開催されることや、世界的に人気のシンガーソングライターのエド・シーラン氏が訪れたことなどで、今、最も注目されている街です。

 そんな注目の街、ダニーデンの魅力をこれから数回に分けてご紹介していきます。第1回目の野生動物編に続き、第2回目は、歴史ウォーク編です。

 

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ゴールドラッシュで栄えた街、南半球のエジンバラ

 ダニーデンは、1800年代にゴールドラッシュで栄えた街。スコットランドから多くの移民が渡ったことから南半球のエジンバラ(ダニーデンはスコットランド語でエジンバラ)と呼ばれています。

 その時代の富を象徴する多くの歴史的建造物が街の至る所に点在し、当時に遡った気分になります。

 

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 当時の様子をタイムスリップして楽しむのにお薦めなのが、クラシック・ジャガー・リムジン・ツアーです。ジャガー車をこよなく愛すオーナーのスティーブさんは、かつては、エリザベス女王やネルソン・マンデラ氏なども乗車したことがあるリムジンをはじめ、新型のジャガー車など、合計9台の車を所持しています。ツアーは、市内の史跡をめぐるものから、オタゴ半島の野生動物やラーナック城をまわるもの、空港までの送迎など、さまざまな用途に応じてくれます。そこで、今回は、スティーブさんとともにダニーデンの史跡ツアーに出掛けます。

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風光明媚なダニーデン駅

 

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 最初に訪問したのが、 とあるアメリカの雑誌で建築アートの世界トップ200に南半球からは、シドニーのオペラハウスとともにランクインしたダニーデン鉄道駅。地元のポートチャーマーの玄武岩と隣町オアマルの石灰石を元にした風光明媚な建物は、ニュージーランドで最も写真が撮られている場所としても有名です。

 ダニーデン駅が開通した当時は、毎日200本以上の鉄道が走っていたそうですが、現在は観光列車が2本のみ。切り立った峡谷の中を走っていくタイエリ峡谷鉄道と美しい海岸線を走るシーコースタル鉄道。両方とも鉄道好きなら一度は乗ってみたいユニークな路線です。

 ダニーデン駅は、街の中心地、オクタゴンから徒歩5分という便利な場所にあり、通年を通し、色とりどりの花壇を楽しめます。さらに駅舎内は一般開放されているので、中にあるステンドグラスや美しく敷き詰められた床のタイル、さらには毎年1度開催されるファッション・ウィークで、キャットウォークとして用いられるプラットフォームにも足を運ぶことができます。

 また、毎週土曜午前には、ダニーデン駅の隣で、オタゴ・ファーマーズ・マーケットが開催されています。オーガニックの新鮮な野菜や果物、魚介類、肉類、ベーカリー、チーズ、コーヒーやケーキなど、さまざまなアルチザンな食材が売られており、意識の高い人たちに人気のマーケットです。また、マーケットで販売されているものを使った料理のデモンストレーションを行う屋台などもあります。

ダニーデンの史跡巡り

 

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 次に訪れたのが、ダニーデン駅から徒歩では5分ほどにあるファースト教会。オアマルのホワイトストーンで建てられた教会です。1862年に、スコットランド人の建築家、ロバート・ローソン氏によって考案されました。また、一際目を引く教会の尖塔の高さは、60メートルです。中は一般開放されており、祭壇上方にある大きなステンドグラスやパイプオルガンを見ることができます。また、併設する土産店の壁には、19世紀のダニーデンの写真が飾られています。正面は乳白色の美しい佇まいの教会ですが、背面は灰色になっています。これは、ダニーデン駅がすぐ裏にあることにより、鉄道の灰によるものです。

 

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    その後、車で約5分、オクタゴンからは徒歩15分ほどにあるオタゴ大学へ訪問します。1869年(1871年に開校)にニュージーランドで最初に設立された大学であると同時に、世界で最初に女性に就学する学部の選択権を与えた大学としても有名です。ダニーデンはそのほか、大英帝国圏で初めて女子高校(オタゴ女子高校)を開校したことなど、昔から現在に至るまで教育分野に力を入れてきました。そのため、現在ではオタゴ大学の歯学部は世界トップ20の水準を誇ることをはじめ、2014年にダニーデンは、文学の分野でユネスコの創造都市に認定されています。それを象徴する小説家ロビー・バーンズ氏の銅像は、美しい教会と市役所の前にあるオクタゴン広場に飾られています。

 

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かつてのお屋敷を訪問する

 ダニーデンには、かつての高級邸宅が現在、歴史的建造物として開放されているほか、その邸宅の家主によって集められた芸術品を見ることができます。それは、まるで小さな美術館のようなものです。

 中でも日本の古美術をはじめ、家主が世界各国を旅行した時に収集した骨董品が屋敷に飾られているのがオルベストン邸です。オルベストン邸は、ロンドンの建築家、アーネスト・ジョージ卿によって設計され、1906年に建設された歴史ある邸宅です。貿易商のデビッド・セミオン氏が建てたものです。

 また、見晴らしの良いオタゴ半島内には、ラーナック城やフレッチャーズ・ハウスなどのダニーデンの歴史を語るには欠かせない歴史的建造物があります。

ラーナック城で極上のアフタヌーンティーを

 

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 オタゴ半島の高台の丘にあるニュージーランド唯一のお城、ラーナック城。市内からは車で20分ほどのところにあります。銀行家で政治家であったウィリアム・ラーナック氏が、1871年に建造した邸宅です。激動の時代を生きたウィリアム・ラーナック氏は、まさに波乱万丈。城内ツアーでは、城内に施された卓越した名工の業をはじめ、その歴史に触れることができます。  また、ラーナック氏が亡くなった後、廃屋となったラーナック城を1967年から再建し始め、新たな命を吹き込んだベイカー家の物語も知ることができます。ベイカー家は、数十年かけて、城の再建を行い、ラーナック家によるオリジナルのアンティークの調度品をニュージーランド中から集めてきました。また、お城の所有者、マーガレット・ベイカーさんによって長年かけて造園された美しいガーデンは、国の重要庭園に認定されています。ラーナック城と時代をともにしたカーギル家のカーギル城が現在、廃屋となっていることからも、ベイカー家のラーナック城再建への50年間の道のりは、偉業といっても過言ではないでしょう。

 

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 ラーナック城は城内見学ツアーもさることながら、美しいガーデンや当時の趣きが残る舞踏会室でアフタヌーンティーをいただけます。

市内の見晴らし台へ

 

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 私たちを乗せたジャガー車は、美しい見晴らし台のあるシグナルヒルへ向かいます。春にはさまざまな色合いの美しいシャクナゲの花が咲き誇るダニーデン植物園を過ぎた所にあり、到着するとすぐに二つの巨大な銅像が観光客を出迎えます。一つの銅像は本を読み、一つの銅像は編み物をしています。これは1940年にスコットランド移民の入植100年を記念した建造された銅像で、本を読んでいるものは「過去」を、編み物をしているものは「未来」を表現しており、その先にあるオタゴ半島とダニーデンの市内を一望できる見晴らし台は現在を現しています。

世界で最も急勾配な坂、ボールドウィン・ストリートへ

 

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 シグナル・ヒルから次に向かったのは、 ボールドウィン・ストリート。閑静な住宅街にあるこの通りは、全長350メートルあり、頂上から約70メートル下ったところにある最も急勾配な場所は、勾配差35~38%と言われています。ボールドウィン・ストリートは、観光客にとって自撮りやインスタグラムの撮影をするのに絶好なスポットとして知られています。

旧中央郵便局が高級ホテルに

 

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 ジャガー車が最後に向かったのは、本日の宿泊先、ディスティンクション・ダニーデン・ホテルです。二つのタワーを構える重厚なホテルの建物は、実は、旧中央郵便局として使われたもの。1937年に建てられた歴史的建造物で、2014年3月に121室を擁する4.5ツ星のラグジュリー・ホテルに生まれ変わりました。室内は近代的で洗練された客室に、洗濯機&乾燥機が全室完備されているため、長期滞在の人にもおススメです。歴史ウォークの最後を飾るのにぴったりな宿泊施設です。

 

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