《特集》ラグビー大国・ニュージーランド~第4回オールブラックスのシルバーファーンはNZの象徴

オールブラックスの胸元に輝くエンブレム、シルバー・ファーン。歴史的に先住民マオリにとって大事な役割をしてきたこの植物を紹介します。

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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オールブラックスのシルバーファーンのエンブレム

 1925年の遠征以後、代表のユニフォームは黒一色になり、唯一のアクセントとしてニュージーランド固有種のシダ植物、シルバーファーンがあしらわれることになりました。
 ニュージーランドのスポーツ界では、シルバー・ファーンをあしらったユニフォームを着ることやオールブラックスの一員に選ばれることが名誉とされているため、様々なスポーツの代表チームがそれにあやかった愛称で呼ばれています。

187f8aa8-6fd4-43e4-ac14-3f4892fe76a0-2014901110901.jpg(Credit: www.rugbymuseum.co.nz)

シルバーファーンにまつわる逸話

 シルバーファーンという名前は、葉を裏返すと緑ではなく銀色であることが由来しています。先住民のマオリは、かつて、この葉を生活の知恵として取り入れていました。マオリは、シルバーファーンを裏返しにして地面におき、月明かりを反射させることで、方向を示す矢印として利用していました。これは、主に部族同士での戦闘の際に、仲間に自分の場所を示すことで使われ、無言のうちに敵陣に近づき、戦闘をおこうなうことができたといわれています。その逸話は転じて現代では、「前進」や「躍動」の象徴となりました。

成長・平和・新たな力を意味するコル

 ニュージーランドのシダ植物の新芽は、コルと呼ばれており、ニュージーランド航空のロゴにも採用されています。シダ植物は、マオリにとって生活に欠かせない植物でした。あるシダは根をすりつぶし主食としたり、大きな木性シダの新芽は大切な食料として、葉や幹は建物の素材としてなど、余すことなくシダ植物を利用してきました。マオリにとって木性シダの芽吹きは一族の繁栄を保障してくれる大切なシンボルとなり、その新芽=コルはマオリにとって「成長」「平和」「新たな力」のような意味合いをもって使われるようになりました
 コルは、ニュージーランド・ジェイド(グリーンストーン)などに、デザインされ、成長や平和、新たな力を意味するアクセサリーとして、人から人へ送られます。
また、シダの新芽の中でもピコピコと呼ばれるものは、日本の山菜同様、マオリの料理で使われる場合があります。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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 2017年から、出生届のデザインとして、既存の2パターンに加え、シルバーファーンを大きくあしらったオールブラックス柄の出生届が新たに登場しました。

 

 

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