ニュージーランド最大の旅行業界向けトラベルマート『TRENZ 2018(トレンツ2018)』が開催

 ニュージーランド最大の旅行業界向けトラベルマート、TRENZ 2018(トレンツ2018)が、ダニーデンで5月7日~10日の間、行われました。今回は今年のトレンツの様子や観光商品のアップデートをご紹介します。

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基調報告を行うニュージーランド観光業協会のチーフ・エグゼクティブ、クリス・ロバーツ氏

 オークランドからニュージーランド航空で約1時間50分のところにあるダニーデン。今年、ニュージーランド最大の旅行業界向けトラベルマート、TRENZ 2018(トレンツ2018)が、同市で初開催されました。

 ダニーデン主催、ワイタキとサウスランドのパートナーシップ共催で開催された今年のトレンツ。約300以上のニュージーランドの観光業者(企業・団体)をはじめ、国内外から約1500人以上の旅行業界関係者が集まりました。

 初日のメディアカンファレンスで、今後のニュージーランドの観光業において、トレンツの主催者であるニュージーランド観光業協会(TIA:ツーリズム・インダストリー・アオテアロア)のチーフ・エグゼクティブ、クリス・ロバーツ氏による基調報告が行われました。

  ロバーツ氏は、ニュージーランド観光業のこれまでの成功を踏まえた上で、急速な成長に伴うインフラ整備への重圧などを指摘し、今後の課題として、①サステイナビリティ(持続可能性)、②インフラ整備への投資、③ハイバリューな訪問者の確保を挙げました。

 中でも、ニュージーランド観光業協会は、2017年に発表した「ニュージーランド・サステイナビリティ・コミットメント(NSC)」の活動促進を進めることを強調しました。NSCの目的は、持続可能性の4要素(①環境への考慮、②ビジネスの繁栄、③歓迎体制の確立とホスト・コミュニティへのサポート、④顧客の満足度の向上)を軸とし、観光業者のビジネス改善のため、確固な基準とアドバイスを提供していくものです。現在、220件以上の企業や団体がNSCに参加しており、今後、1000件を目指し、活動を進めていく予定です。

 ほかにも2014年に掲げた、「T2025(観光業のさらなる持続発展のために2025年までのマニフェスト)」の見直しと刷新、観光ビジネス情報のコミュニティに対する理解への啓蒙活動、今後の投資に関する同協会の見解などについて報告しました。

 また、ニュージーランド政府観光局のチーフ・エグゼクティブ、スティーブン・イングランド-ホール氏は、「100%ピュア・ニュージーランド」ブランドをさらに展開する計画を発表しました。また、社会面、環境面、経済面における持続可能性を据えながら、地方への誘客を強化することを掲げ、地方へ年間10億ドルの成長をもたらすことを宣言しました。

「これまで観光業の成功は、将来に対する保証を見越したものではありませんでした。今後、将来の観光業の成長は、持続可能で、かつ、ニュージーランドに長期にわたる利益をもたらすよう強化していかなければなりません」

 具体的には、インフラ整備やプロダクト開発の決定に必要な資料やデータなどの情報を積極的に共有していくこと、さらに地方への誘客を促進するため、事業開発や宣伝促進活動などをサポートしていく予定です。

「ニュージーランド政府観光局は、地域の観光業において、世界への玄関口としての役割を果たしていきます」

 さらに、イングランド-ホール氏は、「100%ピュア・ニュージーランド」ブランドについて、更なる展開を発表しました。

「『100%ピュア・ニュージーランド』ブランドは、この間、多大な成功を収めてきました。このブランド自体が、ニュージーランドの景観や風景の具現化するものとなり、訪問者がニュージーランドを旅行先に選ぶ上で重要な役割を果たしてきました。今後は、これにニュージーランドの人々や文化、温かなおもてなしなどの意味を、組み込んでいきたいと思います」

 ニュージーランド政府観光局では、マオリ・ツーリズムとともに、同ブランドをさらに発展させるため、「ピープル&カルチャー(人々と文化)」のメッセージを活動の基盤の一つとしていく予定です。

スクリーンショット-2018-05-10-20-18-23.pngケルビン・デイビス観光大臣

 最終日には、ケルビン・デイビス観光大臣が登壇し、ロバーツ氏とイングランド-ホール氏の報告を踏まえ、持続可能性やピープル&カルチャーの重要性を再度、強調したほか、観光業を目指す学生たちへの教育面や若い観光業従事者たちへの労働環境面などにおける支援について発表しました。

トレンツ2018の観光商品最新情報

 トレンツ2018開催期間中は、観光業の企業・団体による観光商品のアップデートやパフォーマンスが行われました。その一部をご紹介します。

ウェインズ・ホテル(ダニーデン)

WSCENE1_E_Scene-1-26.jpgウェインズ・ホテルの完成後の客室のイメージ

 ダニーデンにある歴史的建造物、ウェインズ・ホテルは、今年の後半を目標に、300万ドルをかけ、5ツ星のブティックホテルに改装することを発表しました。プリンセス・ストリートに1862年に建てられたウェインズ・ホテルは、ダニーデンでもっとも古いホテルとして知られ、同市の歴史を築いてきました。7階建てのホテルには合計50室の客室ができる予定です。

カリタネ・マオリ・ツアーズ(ダニーデン/タキワ・ツーリズム)

 ダニーデンの市内から車で約40分北上したところにあるカリタナを拠点にする新しいマオリ・ツアーです。マオリのカヌーであるワカを漕ぐ体験ができるほか、マオリの伝統や歴史にまつわるスポットを訪問するツアーです。

オールブラックス・エクスペリエンス(オークランド/ナイ・タフ・ツーリズム)

 ニュージーランド最大の観光業者の一つ、ナイ・タフ・ツーリズムは、オークランドのスカイシティに「オールブラックス・エクスペリエンス」を2020年を目処にオープンする計画を発表しました。オールブラックス・エクスペリエンスは、バーチャルのハカをはじめ、選手たちの待合室などを再現したものなど、最新のテクノロジーを駆使した体験型パビリオンです。トレンツ2018には、その発表を記念して、元オールブラックスのリッチ・マッコウ氏とケビン・メアラム氏が、オープニング・セレモニーに出席し、会場を沸かせました。

AJハケット社(オークランド、クィーンズタウン)

創立30周年キャンペーン「そんなに怖がらずに、もっと生きてみようよ」

 商業バンジー・ジャンプの発祥で知られるAJハケット社は、同社創立30周年を記念し、創立者のヘンリー・ヴァン・アッシュ氏が、ダニーデン湾でヘリコプターによる上空150メートルからバンジー・ジャンプを行いました。これは、同社が30周年を記念したキャンペーン「Live More Fear Less(そんなに怖がらずに、もっと生きてみようよ))」の一環として行われているものです。同社は、バンジージャンプの経験や今後やってみたいという興味がある人だけではなく、すべての人に対する日々の生活へのチャレンジも含めた上でのメッセージを込めています。同社が発表した映像をぜひご覧ください。

スカイシティ・エンターテインメント・グループ

ホライゾン・ホテル(オークランド)

horizon.JPGCredit: Warren & Mahoney 2019年後半に完成予定のホライゾン・ホテルの外観イメージ

 スカイシティ・エンターテインメント・グループは、現在建設中の国際コンベンション・センターの隣に、オークランドに同社として三つ目のホテル「ホライゾン・ホテル」をオープンする計画を発表しました。5ツ星のホライゾン・ホテルは、2019年後半に客室303室でオープンする予定です。

トレンツ初参加事業は約30件

 今回、トレンツに初参加した観光事業者は、約30件、また新しい観光商品を紹介した事業は約50件に上ります。その詳細に関しては、以下の公式サイトのデジタル・パンフレットを御覧ください。

2019年ロトルア、2020年クライストチャーチ、トレンツ開催場所発表

 ニュージーランド観光業協会は、5月4日、2019年と2020年のトレンツ開催場所を発表しました。2019年はロトルアのエナジー・イベント・センターで2019年5月13日~16日の期間で行われ、2020年はクライストチャーチで開催される予定です。

 

 

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