4月29日は羊肉(ラム)の日。行楽シーズンは、ニュージーランド流のバービー(バーベキュー)を

 4月29日は、昭和の日のほか、羊肉(ラム)の日だということをご存知ですか? 羊大国ニュージーランドでは、羊毛のほか、ラム肉が人気で、その多くが日本に輸出されています。また、ラム肉を使ったバーベキューも人気です。

 4月29日は、昭和の日のほか、羊肉(ラム)の日だということをご存知ですか? 羊大国ニュージーランドでは、羊毛のほか、ラム肉が人気で、その多くが日本に輸出されています。また、ラム肉を使ったバーベキューも人気です。

 ニュージーランドでは、バービーの名で知られるバーベキュー。一家に一台、庭やデッキにバーベキュー・コンロがあるニュージーランドでは、主に生のソーセージやステーキ肉を焼いて、それをパンに挟んだり、トマトソースやステーキソースとともにいただいたりするのが定番で、準備などの必要もないので気軽に楽しめるのが特徴です。そのため、週末になれば、家族はもちろん、親戚や友だち、フラットメートたちが、1ダースのビールやワインボトルとともに、ソーセージを持ち寄って主催者の家に集まります。ちなみに、肉を焼くのは、お父さんの仕事らしく、肉を焼きながらお父さんたちは、ラグビーの試合の結果や自分の人生について考えたりするそうです。

キーウィは思い立ったらバービー

 多くのニュージーランド人にとって、バービーのようなアウトドアでの調理や食事は、特別なことではなく、日が長い夏は、アウトドアで食事を楽しむ機会が必然的に増えます。

 また、ニュージーランド人は、ピクニックが大好きなので、持ち運び用のバーベキュー・コンロを使って、ビーチやボートの上などで、食事をする人もいます。特に、釣ったばかりの魚をバービーでいただくのもニュージーランドならではの楽しみ方のひとつかもしれません。

 昔から親しまれ、もはや国民的な食事ともいえるバービーですが、近年は、その調理器具や食材にこだわるなど、一段落上のグルメ・バービーに注目が集まっています。また、セレブリティ・シェフがプロデュースするバービーなど、バービー好きなニュージーランドならではの流行があるのも特徴です。

CableBaylamb.jpgCredit: Lauretta Goode Photography 2014 オークランドのワイへキ島にあるワイナリー・レストラン、ケーブルベイのラム料理(季節によって内容は異なります)

 また、近年人気の食材は、ご当地ラム肉やプレミアム熟成牛。中でもクィーンズタウン周辺のカードローナなど、高原牧場に放牧されているカードローナ・ラムなど、ご当地ラムは、ラム本来の深い味わいを楽しめることで人気です。また、ワカヌイやアンガスなどのプレミアム牛の熟成肉が好評です。そして、本来、地元の肉屋の人が自分たちのために取っておく"幻の部位"といわれる「ブッチャーズ・カット」も食通の人たちに人気です。

 首都ウエリントンにファインダイニングの老舗を構える、セレブリティ・シェフ、アル・ブラウン氏とスティーブ・ローガン氏は、アウトドアでの調理をまとめたレシピ本『ハンガー』を発表したほか、同内容はニュージーランドのテレビ・シリーズでも放映されました。

Logan-20Brown-20Lamb.jpgCredit: Logan Brown ウエリントンの老舗のファインダイニング、ローガン・ブラウンのラム料理

伝統的なバービーとたっぷり野菜

 ニュージーランドの伝統的な“キーウィ・バービー”は、ソーセージ(バンガー)やパティをバーベキュー台でグリルし、食パンの上に乗せ、ニュージーランド人にとって大好物のワッティース社のトマトソースをたっぷりかけて、かぶりつくものです。ですが、最近では、若い世代を中心に、ソーセージやパティ以外の食材を使った新たなバーベキューのスタイルが追求されつつあります。

 地産地消のニュージーランドでは、年中、新鮮な野菜が産地直送で入手できます。そのため、いつでもみずみずしいサラダや野菜を肉やシーフードとともに、たっぷりいただくことが可能です。春や夏は、トマトやリーフ類、そしてもぎ立てのスイートコーンやアスパラガスが人気です。また、新ジャガのシーズンです。冬は、サツマイモやビーツなどをオーブングリルし、ニュージーランド産のオリーブオイルやアボカドオイルなどを使ったドレッシングでマリネした根菜類を使った温野菜のサラダなどが人気です。

 キーウィ・バービーの食卓へは、グルメ・ソーセージやステーキ、シーフード・ケバブとともにグリル野菜やサラダなどが出されます。また、ラム肉は、ステーキやラムチョップのグリルのほか、ラムのモモ肉をじっくりとローストしたものなどが人気です。

 キーウィ・バービーにとって、冷たいビールやワインは切っては切り離せません。特に、マールボロ産のソービニヨン・ブランやオタゴ産のピノ・ノワールは、ベストマッチです。

ビーチで楽しむシーフード・バービー

 アウトドア天国、ニュージーランドでは、公園やビーチなどの公共のスペースに、誰もが使えるバーベキュー台が設置されています。ビーチ沿いや見晴らしの良い場所にあるバーベキュー台は、予約などが必要ですが、ローカルの公園などにあるバーべキュー台は、開いていれば、自由に使うことができます。その多くが電動式で、無料、またはコインで稼動します。

 また、海沿いでのバービーの楽しみ方は、自分で釣ってきたシーフードを思う存分食べられるところです。北島なら真鯛やホウボウ、南島ではブルーコッドなどの白身魚が人気です。また、クレイフィッシュやオイスター、ホタテなど、旬やご当地などを狙っていただくのもニュージーランドでの旅行ならではの楽しみ方です。また、ニュージーランド産のアワビ(パウア)もバービーで人気の食材のひとつです。

キーウィ・バービーを旅行中に

 キーウィ・バービーは、ニュージーランドに在住する家族や友だち、知人などの家に訪問する方法のほか、旅行の際に、ホテルやレストラン、高級ロッジ、観光業者によって、体験することが可能です。

a58517c1-c32b-4ef5-aa2d-840e652ed2b0-2014814015612.jpgCredit: www.eaglesnest.co.nz ベイ・オブ・アイランズ地方にあるイーグルズ・ネストの高級リゾートヴィラからの眺めと海から捕れたばかりのクレイフィッシュのバーベキュー。 

 中でも南島のクィーンズタウンから出航する蒸気船TSSアーンスロー号で渡るウォルターピーク高原牧場では、美しいワカティプ湖の眺望を楽しみながらグルメ・バーベキューをいただけます。ウォルターピーク高原牧場でのバーベキューは通年行われている人気のアトラクションです。薪焼きバーベキュー・エリアなどを含むオープンキッチンのほか、ワカティプ湖やリマーカブル山脈を見渡せるように設計されたダイニングエリアなどが特徴です。

Walter-Peak-bbq-chef.jpgCredit: www.realjourneys.co.nz クィーンズタウン近くのウォルター・ピークまでTSSアーンスローに乗船すれば、名所となっているアルプスの牧羊場ウォルター・ピーク・ステーションのレイク・ワカティプ畔で、おいしいバーベキューが味わえます。 

 同店のコンセプトは、「キーウィのバーベキューで最高な部分を紹介し、そのものをさらに洗練させること」でこれは、セレブリティシェフで、クィーンズタウンに人気のファインダイニングの店を構えるジョシュ・エメット氏と、彼のビジネス・パートナーのフルアー・カウルトンさんによってデザインされました。ウォルターピーク高原牧場では、バーベキューランチのほか、ディナーのオプションもあり、羊の毛刈りなどのファームショーを体験できます。

キーウィ・バービー6つの極意

 最後にウエリントン近くのラウマティ・ビーチで小さな肉屋を経営するビルさんが、キーウィ・バービーの6つの極意を教えてくれました

【極意1】バーベキュー台を事前に温めておくこと
【極意2】鉄板の上から少しだけ間隔を開け、手を置き、温度が肌に伝わる時間を調べる。もし10秒以上かかるようであれば、弱火、6~8秒ほどなら中火、2~4秒ほどなら強火
【極意3】肉類は調理前に室温に戻しておくこと
【極意4】脂身がある場合は、焼くと甘みが強くなってしまうため、脂身は、事前にカットしておくこと。
【極意5】鶏肉は火の通りに時間がかかるため事前に調理しておくこと
【極意6】ステーキ肉をひっくり返すのは一度だけ。一方でソーセージは、何度も転がすこと。

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